「夜食で太る」のは体内時計のせい?
いつも遅れがちな私たちの体内時計は、朝食を食べることで時刻調節することができます。そのメカニズムの一つとして、血糖値低下作用をもつホルモン「インスリン」の時計遺伝子への作用について前回紹介しました。さて、昔からよく「夜食は太る」と言いますね。それはどうしてでしょうか?また、体内時計は肥満になると変化するのでしょうか? では、説明していきましょう。
食事の時刻に合わせて消化器の準備を整える
胃・小腸、大腸、肝臓、脂肪などの食物の消化・吸収・代謝に関わる臓器では、体内時計はそれぞれの臓器の機能に合わせて働いています。
例えば、胃や小腸では消化酵素や胆汁酸の働きに日内リズムが存在します。また、小腸における栄養素の吸収にも日内リズムが存在し、一般的に吸収は夜よりも朝に高くなります。
これは小腸で腸管から血中に栄養素を輸送する役割を担うトランスポーターと呼ばれるたんぱく質の働きが朝と夜で異なるからです。
肝臓は糖や脂質、さらには薬物の代謝など多くの機能を担っています。最近の研究では、そのほとんどの機能も活動に昼夜差があることが分かってきました。
その調整は肝臓にある時計遺伝子が担当しています。
http://mainichi.jp/premier/health/articles/20160613/med/00m/010/007000c