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【マラソン】 川内優輝「誰もが東京五輪を目指すわけではない 戦争中みたいな雰囲気すら感じる」



今夏のロンドン世界選手権国内選考会を兼ねた昨年12月の福岡国際マラソンで日本人トップとなる3位でゴール(2時間9分11秒)。代表キップを手にした。
その後の今年3月の記者会見で川内は、日本陸連の瀬古利彦長距離・マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(60)に「東京五輪までやってほしい」と要望されると、強い口調で「誰もが東京五輪のためにやっているわけではありません!」と反論した。この言葉の真意とは。

「みんながみんな、東京五輪に向かっていくというのは、おかしいと思うんです。それぞれ年齢も違うわけですから、30代後半の人は3年後には40歳くらいだし、高校生の子がいくら東京を目指しても大学生。でも、『とりあえず東京が目標と言わなければいけない』という雰囲気が嫌なんです。
ちょっと戦争中みたいな感じすらある。東京五輪という大義があって、誰もがそこに向かっていかなければいけない。
少しでも横道にそれたら『おまえは非国民だ』みたいな雰囲気が嫌で、瀬古さんにああやって言ったんです」
川内といえば、レースのたびに倒れ込むようにゴールする姿が印象的だが、それは一つ一つのレースに全力投球している証しでもある。
「私としては『ロンドンをステップに東京へ』というのがすごく嫌なんです。東京五輪が一番大事で、東京のためにはロンドンは『捨て石』にしてもいいみたいな。
ロンドンで全てを出し切りたいというアスリートもいるわけであって、誰もが3年後、4年後まで一線級でいられるか分からない。

私は偶然にも2011年から7年間トップ級でやってこられたけど、今後、何かあってケガで立ち直れなくなるかもしれないし、3年後なんてどうなるか分からない。
いろんな人が、3年計画とか4年計画とか言いますけど、私はせいぜい1~2年計画で、目の前のレースを一つ一つ大事にして、目的意識を持って走りたい。
それに、やっぱり日本代表ってそういうものじゃないと思うんです。世界陸上でも五輪でも日本代表は日本代表。
選ばれたからには、選ばれなかった人がいっぱいいるので、そんな先のレースを見ている場合じゃなくて、いま目の前にある世界陸上を見ろよと思っているので、正直あんまり『東京、東京』って言われたくないんです」


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